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「覆面」は注目するべき音楽の指針の一つとなった

日本の音楽業界は、実は覆面アーティストが今も昔もシーンをけん引してきたのではないかと思う時がある。

 

覆面3人組ユニット「CTS」復活?

3人組の覆面ユニットCTS11月9日にTwitterで新曲リリースを告知して、16日に告知通り配信限定でシングル「Going」をリリースした。

 


CTS - Going

 

実は 彼ら、主にクラブなどのDJイベントに出演して人気を得ていたのだけど、2006年のZepp Tokyoでのワンマンライブを最後に、強制的に宇宙からの活動停止信号を出されて以降、地球での活動を休止していた。

実は、半年後の2007年6月に新木場agehaで行われたDJイベントにシークレットゲストとして突如姿を現していた。活動休止前は全身真っ黒だったのが、このイベントでは真っ白で形も少し変わっていた。

そうした一時的な復活は遂げたものの、やはりそれ以降の活動にファンが触れる機会はなかった。そして今回の急な新曲発表にファンは沸いた。

 

上の新曲を聞いていただければわかるかと思うが、DJイベントなどに出演しているのでテクノサウンドゴリゴリの音楽と思われがちだが、実はボーカルの◯(サークル)の声はとても人間味溢れる柔らかみのある声をしていて、メロディも無機質なサウンドの中にも温かみを感じることができる。

テクノミュージックに触れることのない人にも受け入れられやすい音楽なのだ。

 

実は以前から、”人間の顔が見えない”覆面アーティストは凄かった

 以前から覆面アーティストというものは存在した。日本のロックシーンではBEAT CRU

SADERS、FACT(どちらも解散済み) が有名だろう。

ちなみに、ビークルはライブでは素顔をさらしていて、FACTも「音で判断してほしい」という理由から素顔を隠していたが、活動後期でその意義を果たしたのか素顔を出して活動していた。


FACT - a fact of life (Music Video)

 

FACTが顔を隠していた理由のように、覆面で活動するということは、基本的に音で勝負しなければならないという負荷がかかる。

それでもインディー・メジャーどちらのシーンでもトップを走ってきた。彼らの音が人を引きつける力を持っているという何よりの証だろう。

 

覆面史上最も(?)世間に知られることになった狼

現在のロックシーンで、”覆面”というと恐らく「MAN WITH A MISSION」の名を挙げる人が多いだろう。


MAN WITH A MISSION - 2045

頭はオオカミ、体は人間の姿をした究極の生命体ロックバンドである。

2010年、既に人気の広まっていたミクスチャーロックの畑に突如現れ、怒涛の勢いでロック好きの心を今もなお掴み続け、その活動は頻繁に海外でツアーを行うほどまでになっている。

見た目はイロモノではあるものの、一度その音を聞けば5匹それぞれの能力が非常に高い水準を保つものであることがわかる。

 

今、一番謎を秘めた覆面アーティストがいる

実はラウドロック好きには既に名前が知れ渡っているものの、世間的にはまだ認知度が低いアーティストがいる。

Xmas Eileen(クリスマス アイリーン)だ。彼らは覆面なだけでなく、メンバーに名前がないのが特徴だ。


Xmas Eileen - Fly High (MUSIC VIDEO YouTube ver.)

その音から、一部のロック好きからはSiMやロットングラフティーの二番煎じと言われてしまうこともある。

しかしその音の重厚さはロックとして確かなものがあり、一概にパクリや二番煎じで片付けられない魅力を持っている。

何より、彼らは2014年のライブ活動開始当初からthe HIATUSMAN WITH A MISSIONのライブでサポートアクトに選ばれている。そのほかにもロックシーンで有名なアーティストとの交流があるようで、その存在がさらに謎を深める。

そのようなアーティスト達と交流しているからこそあらゆる音楽性を吸収できる立場にいて、今後の成長が非常に楽しみなバンドである。

 

覆面は強みにも弱みにもなる

先にも書いた通り、覆面アーティストは基本的に音で判断されやすい。そのため、よほど確立された音楽性を持っていなければ長く成立させることはできないかもしれない。

しかし、逆に言えばそれらがしっかりとしていれば、それを武器にして自分たちが本当にやりたい音楽を、気になる人に届けることができる。

インパクトを狙うだけでは「出オチ」になり、到底有名になることはできないのだ。そう考えると、普通に生活をしている中で、ふと名前が耳に入ってきたアーティストが覆面だった場合、実はとても魅力のある音楽を放つ存在なのかもしれない。

  

Going

Going

  • CTS
  • ダンス
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
Chasing the Horizon(初回生産限定盤)(DVD付)

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DIS IS LOVE(通常盤)

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